帰る場所。
かえるばしょがあるしあわせ。
逃げ道。
じぶんは、もう。
結婚はしないなあ、できないなあ。
とよく思う。
結婚に、何を求めたらいいかわからない。
おかね、安心、用心棒。
どれも、なんとなくちがう。
ただ、こどもは天使。
子供の命だけが、みらいをつくる。
それはつまり、
ずっとひとりなんだ、
と気付かざるを得ない、じかん。
死ぬこと以外はかすり傷。
今なんでも願いがかなうといわれたら。
なに願うか。
むーん。
健康かなあ。
末永く大きな病もせず生きていきたい。
でも、それで周りがいなくなったら、
それも悲しい。
すきなひとたちと、すきなひとたちと、
いっしょに。
車のエンブレム。
父が車が好きで。
と言っても、国産。トヨタ。マニュアル。
これが、父の中の合言葉。
トヨタが好きだから、そのエンブレムも。
こだわり。
外国産は燃費が悪いもん。と。
その影響なのか。
その後に出会ったひとたちも同様に、
車に思い入れがあったからか。
車が通るたびに、
エンブレムを見てしまう。
BMだ。ジャガーだ。ワーゲンだ。
フェラーリだ。
とか。
A4だ。A3だ。とか。
わたしは、黒い車が好きなのかも。
つい。見てしまう。
わたしが住んでる街で、フェラーリを見かけたことはなくて、
表参道とか。
素敵な街に行ったときだけ。
素敵な街にいくと、
駐車スペースに、ベンツ、ベンツ、BMWとかで、
なかなかの気合が必要。
その中で、唯一。
わからないエンブレムがあって。
たまに見かける、あのマーク。
きっと、高いのはわかる。
でも、わからない。
本気出せば、グーグル大先生に聞けば、
わかるのかもしれないけれど。
あ。また。
と思いながら、そこから探そうとは。
まだ、思えない。
無性にピアノに触りたくなるとき。
逃げ道がある、
ていいですよね。
奥深く、
奥深く、
物理的に遠いところに行くのは無理だけど。
別の、逃げ道に。
それが、私の中では、
ピアノ。
得意なわけでもなく、
よくさわっていたわけでもないけど、
ピアノの音。
は、すき。おちつく。
むかしは、家にピアノが欲しかった。
グランドピアノ。
スタンウェイとか。笑
ピアノの先生のおうちには、
あったなあ。グランドピアノ。
練習をさぼると、
楽譜の番号に、赤色鉛筆で線を引かれる。
はい、これもう一回。
と。
だから、何回やり直ししたのかわかるし、
練習をさぼると、ひたすら、
永遠にラインが増える。
あれって。
ピアノの先生特有の仕組みなのかな。
何回か変わった先生たちは、
みんなラインを引いていた。
いま、また。
ピアノに通いたい。懇願。
聞きたくない声
好きだった声が、
途端に嫌いになる瞬間。
聞きたくない。
聞こえたくない、
さわらないで。
と。拒絶が甚だしい瞬間。
しばらく放置していると、
声を聞きたい、
とは思わないけれど、
聞こえても拒絶反応はなくなった。
慣れるってすごいね。
人間の、適応能力は。
よく、できてます。
幻滅は苦行。
幻滅、
と書いて、ふと。
すごいなそれ。
と思った。
知り合いからされる幻滅もへこむけど、
見ず知らずのひとから、一方的にされる幻滅は、
どれだけへこむんだろう。
執着の反対が、幻滅なんだろう。
自分自身、
幻滅はしたこともあるし、
たぶん。
されたこともある。
何度目かの幻滅で、
もうこりごり。
と。しばらくのあいだ、
ひとを信じないという苦行に出たこともあった。
信じないというのは、
なかなかの苦行で。
結局。
神頼みをしたり、すきな芸能人を頼ったり。
小説の世界に入ったり。
身近なひと、以外で、
かつ、危害を加えない、裏切られないモノを信じるという。
そこで気づくわけです。
ほらねやっぱり。
苦行だった。
できるだけ穏便に過ごしていたいけど、
生きている限り、
幻滅したりされたり。
痛い目みたり、傷つけたり。
は、逃げても、織り込み済みの毎日なんだな。
と。