ともぞう。

ゆるゆる。しごと。おもうこと。

刹那的

最近読んでいた小説があって。

夜な夜な2時過ぎまで読んでいたりして。


その読後感たるは。

江國香織さんの

「神様のボート」を読んだあとや、

「ラルフへ」をよんだあとや、

岩井俊二監督の

「love letter」を観たあとのような。

それと似てる儚さ。

刹那的なもの。


浄化できない想いを捨てるのではなく、

箱にしまったり。(神様のボート)

いまは道路になってしまった過去の住所に

手紙を送ってみたり。(love letter)

ごはんとケーキ。どちらも比べられないたいせつなもの、と考えてみたり。

(ラルフへ)


うーん。。

こうしてみると、想いを捨てない、

捨てられないときの刹那的なかんじが、

ものすごく好きみたいだな。

好きというか、、尊い。尊重してあげたいもの。



ちなみに上の3つは、青春時代に一度読んだことがあって、

そのときは、まったく意味がわからなかった。

し、まどろっこしくて、よくわからなくって、

何が面白いのか。読後感イライラ。

ところが、さんざん痛い目みた学生時代後半戦。

世の中はシロクロつけられない、

グレーがあると知った日。

そのときになって、ようやくあの本の良さがわかった。

大切なものはみーんな箱に入れてしまえばいい。

と。

お菓子とごはんは比べられない。

と。割り切ればいい。と。


なるほど!


と、すとんと納得してしまった。

辛い恋をしているひと、、

耐え難い苦しい想いを抱えているひと、、

悲しみに暮れていたひと、、

ぜひ。

ラルフへ。と、神様のボートを、読んでもらいたいです。

想いは無くならないけど、

あなたのその後の生きる知恵が、書いてあるとおもいます。